ランナーのケガはつま先着地で減らせる【バネインソールワンポイントレッスンVOL12】

最近ランニングの世界ではフォアフット走法が勧められる事が多いようです。従来はヒールストライク走法、かかと(踵)から足を着く走り方が主流でした。フォアフットは反対。つま先から足を着く走法です。同じ人が、同じ速度で走った時に床にかかる重さ(床反力)の違いを見ると違いがわかります。

●踵着地
heelstrike
●つま先着地
forefootstrike
http://www.barefootrunning.fas.harvard.edu/Nature2010_FootStrikePatternsandCollisionForces.pdf から転載

作用・反作用の法則により、床にかかった力は身体に衝撃として伝わるので、床反力=身体が受ける衝撃だと考えてください。2つの走法とも着地の瞬間から足裏全体が地面に着地するまでが衝撃のピークになり、足裏全体が着いた後は下降線をたどります。

違いは衝撃のかかるタイミングです


着地では着地の瞬間、衝撃が一気にかかり、一旦弱くなってからピークを迎えるのに対し、つま先着地では徐々にピークを迎えます。つま先着地では足裏全体が
着地した時が衝撃のピークなので、足裏全体に衝撃を分散できますが、踵着地では地面に足を着いた直後の衝撃が強くなるので踵付近に衝撃が集中します。

踵着地による衝撃の一点集中が踵の炎症、踵に付着しているアキレス腱のケガやスネの骨=脛骨、腓骨の疲労骨折、スネ骨の上にある膝のケガの原因になっていると考えられるようになったので、フォアフット、つま先走法が推奨されるようになったのです。

★ハイテクシューズより裸足

以前は衝撃を靴で吸収する考え方が主流でした。ですがこの方法はあまり効果はありません。
同じ人が同じ条件で、衝撃吸収機能のある靴を履いて走った場合の床反力を見てみましょう。

●シューズ+踵着地
runnningshoes
踵付近への衝撃は、素足の時より大きくなります。
理由は踵に衝撃吸収材が入っているからです。踵が高くなり、地面に踵が速く着いてしまうからです。
靴に衝撃吸収機能があったとしても、受ける衝撃が強くなってしまうのならあまり意味がありません。

踵着地を防ぎ、つま先着地をするには、踵にクッションがない、底が薄い、
いわゆるローテクシューズの方が良いのです。
(究極は裸足=ベアフットでちょっとした高さも着けない事なのでしょうが、
足裏を切る、指を骨折するなどケガの危険性があるので私はお勧しません。)

つま先着地は足裏の衝撃が少なくなりますが、無くなるわけではありません。
ですが靴の底は薄くしたい。だから靴自体の機能性は高められない。だけど何かで衝撃を吸収したい。
この要望に応えられるのはバネインソールのスキンタイプです。これなら底の厚さをほとんど変える事無く衝撃吸収機能を高める事ができます
スキン(インソール)スキンpkg
バネインソール スキン:薄型、ドライ
アスリートスキン(インソール)アスリートスキンpkg
バネインソール アスリートスキン:薄型、ハードタイプ、グリップタイプ

つま先着地は本来、衝撃は少なくなるのですが、使っていない筋肉を使う事になるので、開始当初は足のトラブルが多発します。衝撃吸収機能がほとんどない靴を履いていたらなおさらです。

ランナーで特に膝下のケガを経験している人は着地を変える事を検討してください。そしてフォアフット用のローテクシューズを購入しましょう。更に万全を期すなら、ローテクシューズだからこそ起こるケガをバネインソールで最大限防いでください。

バネインソールワンポイントレッスンに関する質問・御感想は
Twitter: @shibataakira
Facebook: 柴田明
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